様式とは「時代、流派、表現上の特性」を示すものという。その分析は美術史の中では基盤的作業で、これらの蓄積の下に様式の諸判別が可能となる。
【品切れ】仏像の外観を規定するものが図像である。様式論とは別の分類により、仏教宗派や信仰集団などの背景との関連性によって具体像がうまれる。
さまざまな概念は統一見解となって経典や戒律となり、造形化されていく。 特定の作品の成立、発展の実情を解明した図像学論集第二弾。
仏教経典や古文献など、あらゆるジャンルの資料を動員。その作品がまとっている外観の意味に照射をあてる。意味論・絵解き・ジェンダー論。
彫刻や絵画の目的や機能を探ることで、よりダイナミックな価値を歴史の中に見出す。法会・修法・信仰実態・思想的な構想等。
仏教美術作品が制作される母体となった組織や体制、さらには工房や制作集団について歴史的解明をめざした。制作依頼者、制作担当者、鑑賞者をも立体的に網羅。
近世は、仏教に神道や陰陽道等が深く結びつき表現され、素材等にも近世的価値が見いだせる。歴史学、民俗学など多様なアプローチによる論考。