中世文学と寺院資料・聖教
漢文文化圏の説話世界
説話を国文学のジャンルとして閉じ込めず、東アジアの漢文文化圏として捉えた点が新機軸。中国・韓国研究者の執筆陣と共に学芸と説話、宗教と説話、芸能と説話、美術と説話など幅広く収録した一冊。
説話を国文学のジャンルとして閉じ込めず、東アジアの漢文文化圏として捉えた点が新機軸。中国・韓国研究者の執筆陣と共に学芸と説話、宗教と説話、芸能と説話、美術と説話など幅広く収録した一冊。
【品切】寺院を、域内の経蔵・文庫の資料群、寺院の空間、宗教者の存在などを体系的に捉えた時、そこには新事実が立体的に見え、また無視できないあらゆる問題点が浮き彫りされるであろう。現場調査から提起された29論文。
日本思想史、神道史学、仏教学、日本史学、日本美術史、日本文学など中世神道研究を地平的に展開し開示した。戦前からの研究積み上げに新しい動向を加味し、今後の展望へとつなぐ28篇。
軍記物語や歴史書はどのように「歴史叙述」であるのか、あるいはまた、「軍記物語」とは、「歴史叙述」とは、そもそも何であるのかを問い直す26本の書き下ろし論文を収録する。
【在庫僅少】中古のテクストを学び、膨大な資料を注釈化していった中世の研究者の成果について纏めた一冊。単なる概説ではなく、一項一項深く掘下げ鋭く切り出した28篇。これもまた現代研究者の注釈成果でもある。
中世詩歌とは何か。それは日本人観を紐解く鍵でもある。天皇制や院政に深く関係しながら広がり、神格化されるほどの創出者を生み出した中世詩歌の実態を25名の論文で解明。
乱世で生きるためのエネルギーとなった芸能。宗教の大衆化、流通網や経済の発展、外来文化の浸透により大きく進展した。芸能を屏風絵・物語絵化した動機や方法などの論文は美術史の観点からも見逃せない。
かつては寺社参詣案内図として見られてきた縁起や参詣図は、今や宗教、歴史、文学、民俗、美術、比較文化等の研究には欠かせないものとなってきた。神、仏に関わる精神文化遺産を解き明かす論文21篇。
膨大な中世絵画資料は、平安絵画の継承であると共にその時代的変化を知る貴重な手がかりでもある。歴史的、美術史的新資料を扱う19篇。平安文学シリーズ「王朝文学と物語絵」の姉妹篇的存在。