新時代への源氏学
〈物語史〉形成の力学
『源氏物語』という強力な磁場との距離を測りつつ、様々なジャンルや言語形態が交錯する、動的かつ複眼的な〈物語史〉の構築を目指す。
説話を国文学のジャンルとして閉じ込めず、東アジアの漢文文化圏として捉えた点が新機軸。中国・韓国研究者の執筆陣と共に学芸と説話、宗教と説話、芸能と説話、美術と説話など幅広く収録した一冊。
日本思想史、神道史学、仏教学、日本史学、日本美術史、日本文学など中世神道研究を地平的に展開し開示した。戦前からの研究積み上げに新しい動向を加味し、今後の展望へとつなぐ28篇。
【在庫僅少】中古のテクストを学び、膨大な資料を注釈化していった中世の研究者の成果について纏めた一冊。単なる概説ではなく、一項一項深く掘下げ鋭く切り出した28篇。これもまた現代研究者の注釈成果でもある。