仏教寺院という場で人々が営んだ芸術活動やその所産を「感応」のメカニズムを視野に読み解く20篇の書き下ろし論文を収録。
様式とは「時代、流派、表現上の特性」を示すものという。その分析は美術史の中では基盤的作業で、これらの蓄積の下に様式の諸判別が可能となる。
彫刻や絵画の目的や機能を探ることで、よりダイナミックな価値を歴史の中に見出す。法会・修法・信仰実態・思想的な構想等。
東北大学美術史の教授、有賀祥隆先生の古稀を祝って編まれた論集。同大学を卒業し美術館、博物館、大学等に職する36人が各時代、分野にわたって執筆。