新時代への源氏学
関係性の政治学Ⅰ
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女性の装束
【目次】
- 物語が桐壺帝に託したもの ─摂関時代に、「天皇親政」の理想を抱く帝王が存在し得たか、をめぐって─(助川幸逸郎) 5
- 性差と階級をめぐる幻想 ─帚木・空蟬・夕顔─(櫻井清華) 25
- 継母を殺す光源氏 ─光源氏はなぜ義母密通をおかしたのか─(西本香子) 47
- 美的規範と社会的階層 ─末摘花─(水野僚子) 76
- 密通は聖代を揺るがしえたか? ─紅葉賀・花宴─(斉藤昭子) 105
- 共同体と排除の力学 ─葵・賢木─(小山清文) 126
- 〈家〉と〈個〉の再定義 ─須磨・明石─(東原伸明) 147
- 〈距離〉と〈遅延〉がもたらすもの ─澪標・蓬生・関屋─(松岡智之) 174
- 平安時代の性の政治学と「紙絵」の位置 ─絵合巻を中心に─(池田忍) 199
- 光源氏政権を正当化するための、過去のとらえなおし ─松風・薄雲・朝顔─(縄野邦雄) 228
- 六条院三略・権力作用論 ─少女─(小林正明) 279
- 六条院と外部性 ─玉鬘十帖─(葛綿正一) 311
- 〈離婚〉と物語力学 ─真木柱─(萩野敦子) 335
編集後記(助川幸逸郎)
索引 366