論集・東洋日本美術史と現場
価格:¥ 23,000+税
[収録論文執筆]
ロール・シュワルツ=アレナレス
並木秀俊
五月女晴恵
井上大樹
佐藤琴
内山かおる
向坂卓也
坂本明子
塚本麿充
増記隆介
大原嘉豊
大山龍顕
奥健夫
守屋靖裕
小井川理
政次浩
有賀祥隆
松久茄?
樋口智之
橋村愛子
泉武夫
海野啓之
清水健
清水緑
瀨谷貴之
畑靖紀
畠山浩一
白鳥誠一郎
神田雅章
竹浪遠
谷口耕生
近藤暁子
長岡龍作
髙岸輝
髙橋沙矢佳
鴈野佳世子
[版型]
B5上製
[ページ数]
528ページ
[ISBN]
978-4-902084-55-9
鳥獣人物戯画 乙巻
【目次】
序 文 長岡龍作 1
作品に近づく
- 平安後期奈良の一木彫像について─弥勒寺弥勒仏坐像を手がかりに─ 神田雅章 13
- 大分・小武寺木造倶利迦羅竜剣について 井上大樹 24
- 高山寺「仏眼仏母像」研究序説 増記隆介 36
- 南市町自治会所蔵春日宮曼荼羅試論 谷口耕生 51
- 奈良国立博物館蔵春日龍珠箱雑攷─内箱蓋表・蓋裏の図様をめぐって─ 清水健 67
- 衣文線でたどる東福寺の肖像画の系譜─無準師範像から明兆、雪舟の作品まで─ 樋口智之 85
- 雪舟の観音変相図をめぐって 畑靖紀 99
- 北宋的色彩の成立とその伝承─「搗練図」、「韓煕載夜宴図巻」、およびその仇英派の受容について─ 塚本麿充 11
美術と場所
- 宮中真言院の後七日御修法について 松久茄 131
- 甲斐源氏の造像─武田家所縁、三組の阿弥陀三尊像をとおして─ 近藤暁子 143
- 静岡・願成就院の諸像について─鎌倉時代初期の武士の信仰と造像─ 髙橋沙矢佳 155
- 合戦絵巻の東北 髙岸輝 170
- 絵画と調度にみる〈白絵〉のかたち 小井川理 181
- 高橋由一の思想と絵画 長岡龍作 192
美術の内なる世界
- 大随求曼荼羅試論─隠された中世東西交渉と意楽─ 橋村愛子 211
- 「鳥獣人物戯画」乙巻の源をめぐる一考察─(その二)正倉院宝物に見える「走獣図」群に着目して─ 五月女晴恵 230
- 一日造立仏の再検討 奥健夫 243
- 「笈分/負別如来」考─快慶伝承の一例として─ 海野啓之 254
- 仏像を描いた仏画 瀨谷貴之 272
- 豊臣秀吉像にみる伝統の継承と創意について 坂本明子 283
- 舟木本洛中洛外図の制作背景について 畠山浩一 296
- 風における〈時空間〉表現─曾我蕭白筆「群仙図風」の場合─ 内山かおる 311
- 江戸時代後期の旭日流行─高砂図の展開─ 佐藤琴 326
- 梅の画にみる唐と宋 竹浪遠 339
見つける 集める 見せる
- 宮城・小松観音像について─地域博物館の実践報告とともに─ 政次浩 357
- 日本仏画の記述と比較─ガストン・ミジョンが見た東寺旧蔵十二天像─ ロール・シュワルツ=アレナレス 371
- 高橋逸斎の新出仏画に関する報告─幕末復古大和絵派の一例─ 大原嘉豊 393
- 展覧会をつくること みせること─王朝の仏画と儀礼展の末─ 泉武夫 403
- 原三溪の旧蔵品と三溪園 清水緑 417
- 静岡市立芹沢銈介美術館と「陳列」 白鳥誠一郎 428
守る 伝える
- 国宝 金剛峯寺所蔵『仏涅槃図』の荘厳性に関する再現模写研究─彩色と截金の表現技法を中心にして─ 並木秀俊 443
- 地域に伝わる文化財─酒田市 龍厳寺蔵「両界曼荼羅図」の保存修復処置について─ 大山龍顕 455
- 模写教育の現場から─日本絵画における模写の歴史と意義の変遷─ 鴈野佳世子 470
- 伝えられたもの伝えていくこと 向坂卓也 481
- 岐阜県の宗教彫刻をめぐる社会活動 守屋靖裕 492
来し方の記─平安仏画の調査研究のことども─ 有賀祥隆 505