新時代への源氏学
虚構と歴史のはざまで
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禊ぎ
【目次】
- 一条朝の源氏公卿と「源氏幻想」 ─「源氏」物語を生みだしたもの─(助川幸逸郎) 5
- 弘徽殿大后の政治的機能と摂関政治 ─朱雀朝における「母后」と「妻后」─(高橋麻織) 27
- 源氏物語の貴族社会論 ─物語の世の中─(本橋裕美) 49
- 女房、女官のライフコースと物語、物語文学 (外山敦子) 77
- 『源氏物語』の「鄙」 ─播磨国と越前国─(磐下徹) 96
- 年中行事・季節感と源氏物語 ─文化としての歳事・季節─(松野彩) 119
- 婚姻慣習と源氏物語 ─紫の上の結婚経緯をめぐって─(青島麻子) 144
- 源氏物語の邸宅 ─間取りが作る物語─(齋藤正志) 167
- 冷泉帝の行幸における舞と音楽 ─歴史化される朱雀院の欲望─(森野正弘) 187
- 服飾による創造を読み解く ─『源氏物語』の「聴色」をテーマとして─(森田直美) 216
- 源氏物語の霊魂観と宗教 ─宗教的感性はいかに物語を動かすか─(藤井由紀子) 248
- 『源氏物語』と対外交流 ─交流が作る日本文化─(李宇玲) 275
編集後記(松岡智之) 302
索引 311