仏教美術論集
組織論─制作した人々

組織論─制作した人々

 
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衆宝王菩薩像

 

【目次】

 

はじめに(津田徹英)

 

イメージの共有とその基盤
  • 大安寺戒明請来の宝誌和尚像について(神野祐太)  11
  • 嵯峨天皇と書─空海の書道観と嵯峨天皇の書表現について─(加藤詩乃)  25
  • 興福寺南円堂の創建者・藤原冬嗣をめぐる美術─祖師画の問題を中心に─(小野佳代)  48
  • 門流の想いが表された延暦寺祖師像の姿─円珍像と良源像、そして円仁像の近似と相違について─(寺島典人)  68
  • 「長谷寺縁起絵巻」の御衣木伝承を考える─疫木の祟り鎮めとしての造像と霊性の根拠─(山本陽子) 91

 

作家のベクトル
  • 高階隆兼の画業からみる絵所絵師の「共同制作」と「仏画制作」について(平塚泰三)  111
  • 良詮と栄賀─南北朝時代の絵仏師が見た「中国」─(藤元裕二)  125
  • 近世前期における仏師の世代継承について─七条仏師・大坂仏師・播磨の仏師の作例・記録にみる─(神戸佳文)  140
  • 滋賀県近江八幡市における、近世仏像彫刻について(桑野梓)  154
  • 七条大仏師音湛について─新出作例から見た江戸初期における七条西仏所の一動向─(本田諭)  168

 

モノから浮かび上がるコミュニティ
  • 唐招提寺金堂と「有縁の壇主」(塚本麻衣子)  185
  • 滑石の仏像(竹下正博)  207
  • 峰定寺釈迦如来像造立小考─造立をめぐる人々と信仰背景の構成─(杉﨑貴英)  223
  • 親鸞の欠画文字・異体字とその書風(津田徹英)  247
  • 開山像造立にみる瑞巌寺の「中興」─像内納入品とともに─(酒井昌一郎)  265

 

作者・工房と人脈・ネットワーク
  • 近江の造像と官営工房(髙梨純次)  297
  • 熊本県球磨郡の平安後期・仏師動向と在地領主の造像活動─在銘の天王像を中心に─(有木芳隆)  321
  • 山口・浄名寺の康誉作 如意輪観音坐像・聖徳太子立像について(末吉武史)  344
  • 院派仏師とその文書(羽田聡)  368
  • 祥啓筆・玉隠英璵賛「喜江禅師像」をめぐる諸問題─室町後期関東禅林における頂相制作の一様相─(高橋真作)  387

 

あとがき(津田徹英)  412

用語索引  421

執筆者一覧  422