仏教美術論集
組織論─制作した人々
価格:¥ 20,000+税
[シリーズ]
仏教美術論集
第6巻
[収録論文執筆]
加藤詩乃
塚本麻衣子
寺島典人
小野佳代
山本陽子
平塚泰三
有木芳隆
末吉武史
本田諭
杉﨑貴英
桑野梓
津田徹英
神戸佳文
神野祐太
竹下正博
羽田聡
藤元裕二
酒井昌一郎
高橋真作
髙梨純次
[版型]
B5上製
[ページ数]
424ページ
[ISBN]
978-4-902084-61-0
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衆宝王菩薩像
【目次】
はじめに(津田徹英)
イメージの共有とその基盤
- 大安寺戒明請来の宝誌和尚像について(神野祐太) 11
- 嵯峨天皇と書─空海の書道観と嵯峨天皇の書表現について─(加藤詩乃) 25
- 興福寺南円堂の創建者・藤原冬嗣をめぐる美術─祖師画の問題を中心に─(小野佳代) 48
- 門流の想いが表された延暦寺祖師像の姿─円珍像と良源像、そして円仁像の近似と相違について─(寺島典人) 68
- 「長谷寺縁起絵巻」の御衣木伝承を考える─疫木の祟り鎮めとしての造像と霊性の根拠─(山本陽子) 91
作家のベクトル
- 高階隆兼の画業からみる絵所絵師の「共同制作」と「仏画制作」について(平塚泰三) 111
- 良詮と栄賀─南北朝時代の絵仏師が見た「中国」─(藤元裕二) 125
- 近世前期における仏師の世代継承について─七条仏師・大坂仏師・播磨の仏師の作例・記録にみる─(神戸佳文) 140
- 滋賀県近江八幡市における、近世仏像彫刻について(桑野梓) 154
- 七条大仏師音湛について─新出作例から見た江戸初期における七条西仏所の一動向─(本田諭) 168
モノから浮かび上がるコミュニティ
- 唐招提寺金堂と「有縁の壇主」(塚本麻衣子) 185
- 滑石の仏像(竹下正博) 207
- 峰定寺釈迦如来像造立小考─造立をめぐる人々と信仰背景の構成─(杉﨑貴英) 223
- 親鸞の欠画文字・異体字とその書風(津田徹英) 247
- 開山像造立にみる瑞巌寺の「中興」─像内納入品とともに─(酒井昌一郎) 265
作者・工房と人脈・ネットワーク
- 近江の造像と官営工房(髙梨純次) 297
- 熊本県球磨郡の平安後期・仏師動向と在地領主の造像活動─在銘の天王像を中心に─(有木芳隆) 321
- 山口・浄名寺の康誉作 如意輪観音坐像・聖徳太子立像について(末吉武史) 344
- 院派仏師とその文書(羽田聡) 368
- 祥啓筆・玉隠英璵賛「喜江禅師像」をめぐる諸問題─室町後期関東禅林における頂相制作の一様相─(高橋真作) 387
あとがき(津田徹英) 412
用語索引 421
執筆者一覧 422