源氏物語の始発 桐壺巻論集
価格:¥ 15,000+税
[収録論文執筆]
三角洋一
久保木秀夫
仁平道明
伊井春樹
佐藤勢紀子
加藤洋介
原岡文子
吉海直人
宮崎莊平
小嶋菜温子
小町谷照彦
工藤重矩
後藤祥子
新間一美
日向一雅
森一郎
森野崇
横井孝
河添房江
津本信博
浅尾広良
清水婦久子
湯浅幸代
胡潔
藤本勝義
袴田光康
金鍾徳
[ページ数]
600ページ
[ISBN]
4902084122
天皇礼冠
天皇礼服
【目次】
桐壺巻の世界の思想と特質
- 「いづれの御時にか」解釈の思想史─准拠とまこと・そらごとの文学観─(工藤重矩)
- 桐壺巻を読み解く(森一郎)
- 桐壺巻の和歌再読(小町谷照彦)
- 桐壺更衣の母性をめぐって─桐壺巻再説─(宮崎莊平)
桐壺巻の文化史と文化的制度
- 国風文化の再検討─モノ・人・情報から見た高麗人観相の場面─(河添房江)
- 光源氏の元服・結婚─盃酌歌と賀の時空から(小嶋菜温子)
桐壺巻の準拠・史的源泉
- 「いはけなき」光る君の登場をめぐって(原岡文子)
- 桐壺帝の弔問と贈答歌をめぐって─醍醐帝と源高明の母・近江更衣の贈答歌を媒介として─(藤本勝義)
- 按察使大納言の遺言─明石一門の物語の始発─(日向一雅)
- 高麗人の予言と虚構の方法(金鍾徳)
- 桐壺巻の構成と聖徳太子伝─「光君」命名記事をめぐって─(佐藤勢紀子)
- 源氏物語の朱雀院(後藤祥子)
桐壺巻の政治学
- 右大臣の再検討─桐壺巻の政治構造─(吉海直人)
- 桐壺更衣と藤壺宮─聖代回復の物語から─(袴田光康)
- 『源氏物語』に見る藤壺宮入内の論理─「先帝」の語義検証と先帝皇女の入内について─(湯浅幸代)
- 光源氏の元服─「十二歳」元服を基点とした物語の視界─(浅尾広良)
桐壺巻と漢詩文・中国史書
- 李夫人と桐壺巻再論─「魂」と「おもかげ」─(新間一美)
- 長恨歌・李夫人と桐壺巻再読─「情」へのまなざし─(胡潔)
- よろしきことにだにかかる別れの─桐壺巻と『史記』張丞相列伝─(仁平道明)
- 十二にて御元服したまふ─『異本紫明抄』の注をめぐって―(三角洋一)
桐壺巻の表現と言語
- 『源氏物語』の巻頭表現─「若紫」と「橋姫」をめぐって─(津本信博)
- 桐壺・淑景舎・壺前栽─物語の生成と巻名─(清水婦久子)
- 桐壺帝の依頼表現(森野崇)
桐壺巻の本文・諸本・受容
- 作られた河内本─書陵部蔵源氏物語をめぐって─(加藤洋介)
- 冷泉為相本、嘉吉文安年間における出現─伝一条兼良筆桐壺巻断簡、及び正徹本の検討から─(久保木秀夫)
- 桐壺巻の本文と講釈の方法(伊井春樹)
- 「未央柳」のゆくえ─下田歌子『源氏物語講義』の周圏をめぐる考察─(横井孝)