源氏物語とその展開 ─交感・子ども・源氏絵
価格:¥ 本体9,800+税
[ページ数]
440ページ
[ISBN]
978-4-902084-23-8
[執筆者] 原岡文子
源氏物語絵に描かれた子ども
【目次】
『源氏物語』の「交感」
第1章 末摘花考─霊性・呪性をめぐって─ 7
第2章 玉鬘考─交感・交通・流離をめぐって─ 26
第3章 六条御息所の「もののけ」─交錯する視線をめぐって─ 51
第4章 宇治十帖の世界─仏教をめぐって─ 72
第5章 『源氏物語』の女房をめぐって─宇治十帖を中心に─ 99
平安文学の「交感」
第6章 平安文学の男性観・女性観覚書
- 『伊勢物語』の「男」をめぐって 129
- 『蜻蛉日記』をめぐって 141
- 『枕草子』の男性観をめぐって 154
第7章 『源氏物語』と『更級日記』小考─御法の巻から『更級日記』へ─ 164
第8章 『更級日記』の旅をめぐって 187
- 付 『更級日記』冒頭部「生ひ出でたる人」小考 199
第9章 『更級日記』の信仰をめぐって 206
「子ども」をめぐって
第10章 物語の子どもたち─『うつほ物語』から『源氏物語』へ─ 219
第11章 学ぶ・合わせる・遊ぶ─『口遊』、『枕草子』をめぐって─ 236
第12章 「いはけなき」光る君の登場をめぐって 255
第13章 『源氏物語』の結婚─紫の上を中心に─ 276
第14章 雲居雁の身体をめぐって─常夏の巻を始発に─ 302
源氏絵・歴史物語へ
第15章 夕霧の物語、徳川・五島本「源氏物語絵巻」とその変容 325
第16章 紫の上終焉、悲しみの構図─徳川・五島本「源氏物語絵巻」「御法」等を起点に─ 352
第17章 『源氏物語』蛍の巻の物語論から『栄花物語』へ 371
第18章 永平親王暗愚譚をめぐって─女の説話(『栄花物語』)、男の説話(『大鏡』)─ 383
第19章 『大鏡』と説話─源俊賢を起点に─ 390
第20章 歴史物語へのまなざし─『讃岐典侍日記』、『袖中抄』、『袋草紙』をめぐって─ 414
初出一覧 427
あとがき 431
用語索引 439