古代文学と隣接諸学
律令国家の理想と現実

律令国家の理想と現実

 
〈古代文学と隣接諸学〉(監修=鈴木靖民)第5巻/第6回配本
 
「古代文学と隣接諸学」シリーズはこちら
 

「古代文学と隣接諸学」シリーズ全10冊
 

【目次】

 

序 古代文学を生み出した揺籃期の日本社会について(古瀬奈津子)  7

 

唐の律令制と日本の律令制
  • 律令制は誰のためのものか─東アジア世界における律令秩序とは─(古瀬奈津子)  17
  • 中国の法・制度の受容─律令法典の編纂と継受─(榎本淳一)  43
  • 「律令国家」の対外関係─その理想と現実─(大高広和)  70
  • 礼と律令─儒教思想と律令国家の統治─(有富純也)92

 

律令官僚制
  • 官人と禄─律令国家成立期の食封と季禄─(山下信一郎)  115
  • 日本古代における官人の学問的世界と政治的秩序(野田有紀子)  139
  • 文書行政と官僚制─正倉院文書の検討を中心に─(矢越 葉子)  163
  • 国司と郡司─都と地方をつなぐ仕組み─(渡部育子)  186

 

税金と役制
  • 戸籍と土地制度─班田収授法の実態─(服部一隆)  215
  • 唐賦役令の受容(神戸航介)  244
  • 「営繕令」の解読と官司の職務について(牛来穎/戸川貴行訳)  269
  • 日本の都城制─上閤門と閤門を通して─(吉田歓)  289
  • 軍防令と軍事制度─差兵条をめぐって─(吉永匡史)  318

 

律令諸制度と古代の文化
  • 厩牧令からみた日本律令国家の馬牛政策(市大樹)  342
  • 「獄令」編纂と断罪制度(永井瑞枝)  380
  • 古代の僧尼と寺院─僧尼令と『日本霊異記』─(本郷真紹)  414
  • 死亡報告と弔使派遣の展開(稲田奈津子)  439
  • 風土記からみる律令・国司─編纂と享受の視点から─(兼岡理恵)  470
  • 仏教の受容─日本霊異記における倫理と刑法─(古橋信孝)  495

 

あとがき(古瀬奈津子)  517

執筆者一覧  518