古代文学と隣接諸学
古代の文字文化
〈古代文学と隣接諸学〉(監修=鈴木靖民)第4巻/第1回配本
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木簡(平城宮出土)
【目次】
序 第四巻を読む人のために─この二十年に諸科学がひらいた古代─(犬飼隆) 7
日本語と漢字との出会いと融和
- 古代日本語の表記・文体(毛利正守) 17
- 境界と地名─声と文字─(岩下武彦) 46
- 字と音訓の間(尾山慎) 64
- いわゆる国字について─木簡の用例を中心に─(方国花) 99
正倉院文書が語る八世紀の文字世界
- 古代資料史料学論(杉本一樹) 129
- 写経所の機構(山口英男) 148
- 「彼国」と「貴国」─正倉院文書中の相手側を指す「彼」の用法から─(中川ゆかり) 181
- 日本語資料としての正倉院文書─「運漕」の場合─(桑原祐子) 221
- 戸籍・計帳を日本語資料としてよむ(鈴木喬) 258
出土資料からもたらされる学的果実
- 古代木簡のなかの七世紀木簡(山本崇) 285
- 出土資料に書かれた歌(鈴木景二) 314
- 木簡にみる古代の日常─醬と末醬の受容過程にみる食文化の変化─(畑中彩子) 333
- 鬼を食う大蛇、神虫、天形星─木簡と絵画から見た病除けの祈願─(吉田一彦) 374
- 一次資料としての出土漢字(井上幸) 398
東アジアの一地域としてみた日本
- 高句麗・百済・新羅・倭における漢字文化受容(瀬間正之) 429
- 古代日本と古代朝鮮における金石文(三上喜孝) 454
- 典籍木簡から見る、奈良時代の『千字文』『文選』の受容(多田伊織) 482
- 東アジアの中の日本文字資料─人・物の管理方法を中心として─(武井紀子) 505
- 連合仮名を文字運用の一般論から見る(犬飼隆) 533
あとがき(犬飼隆) 557
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