古代文学と隣接諸学
古代の文化圏とネットワーク

古代の文化圏とネットワーク

 
〈古代文学と隣接諸学〉(監修=鈴木靖民)第2巻/第3回配本
 
「古代文学と隣接諸学」シリーズはこちら
 


敦煌莫高窟

 

【目次】
 
序 文化の環をたどる─「文化圏」「ネットワーク」という視座─(藏中しのぶ)  7
 

中央アジア・唐・朝鮮半島・日本をつなぐ
  • ユーラシアの奔流─越境し混じり合う人と文化─(前田耕作)  17
  • 敦煌─時空を超える古写本三種─(落合俊典)  32
  • 唐の交通網と対外交流(石見清裕)  53
  • 律令国家の京と国々─人・モノ・文化・情報─(金田章裕)  77
  • 深層の異国─『万葉集』と百済─(梶川信行)  106
  • 近現代と往還しつつ、東アジア古代の文化交流史を問い直す(鈴木貞美)134

 

律令国家の秩序形成が生みだすもの
  • 神話と神々のネットワーク─『古事記』・『日本書紀』・風土記─(荻原千鶴)  171
  • 古代における地名表記のネットワーク(北川和秀)  195
  • 古代の儀礼─卯杖・卯槌と剛卯と─(大石泰夫)  217
  • 律令官人制と交流・交易─ネットワーク形成過程の一断面─(十川陽一)  237
  • 正倉院文書に見る書記文化圏の形成(石上英一)  261
  • 唐玄宗開元期における仏教政策と「胡」への対応(中田美絵)  299

 

古代仏教の時空の広がり
  • 飛鳥の仏教の文化圏─道慈以前の日本の仏教─(吉田一彦)  331
  • 氏族の伝・国家の伝・寺院の伝─「大安寺文化圏」以前の僧伝─(藏中しのぶ)  356
  • 官大寺僧の交通・交流・ネットワークと在地社会の仏教(藤本誠)  381
  • 〈可能態〉としての仏典注釈─善珠『本願薬師経鈔』を題材に─(冨樫進)  409

 

文学創造の「場」と集団
  • 「献忍壁皇子歌」・「献舎人皇子歌」とその背景(平舘英子)  437
  • 大宰府の集団詠─「梅花歌」と「松浦河に遊ぶ」─(鉄野昌弘)  462
  • 懐風藻詩の表現から文化の共有圏をうかがう─二つの「春苑応詔」詩を例に─(高松寿夫)  492
  • 日本古代書物史序章(小松(小川)靖彦)  522

 

執筆者一覧  558