中国書法を基盤とする日本書道史研究

中国書法を基盤とする日本書道史研究
価格:¥ 25,000+税
[版型] B5上製
[ページ数] 670ページ
[ISBN] 4902084528
[執筆者] 古谷稔

 


王羲之 喪乱帖

 

【目次】

 

序章 日本書道史の方法

 

第一章 中国書法から日本書道へ
  • 一 中国書法の受容と和様への道
  • 二 聖武天皇と王羲之書法
  • 三 三筆三跡と和様の確立
  • 四 和様について
  • 五 弘法大師筆「崔子玉座右銘」
  • 六 嵯峨天皇宸翰の「光定戒牒」
  • 七 小野道風筆白氏文集巻第四新楽府断簡(絹地切)
  • 八 「秋萩帖」に見る和漢の世界
  • 九 懐素と平安書道

 

第二章 和漢の料紙と王朝書道芸術
  • 一 料紙装飾と書
  • 二 金銀交書大唐西域記
  • 三 「寸松庵色紙」考─ 泉屋博古館本を中心に─
  • 四 太田切和漢朗詠抄
  • 五 巻子本古今集
  • 六 神歌抄・神楽和琴秘譜
  • 七 元暦校本万葉集
  • 八 亀山切古今集・針切相模集他・和泉式部続集切
  • 九 天治本催馬楽抄
  • 一〇 近江御息所歌合・宇多院歌合
  • 一一 十二世紀初頭の仮名書法─ 元永本古今和歌集に見る美意識─
  • 一二 古筆手鑑「披香殿」所収古筆切再考

 

第三章 院政期の宮廷書道
  • 一 後白河法皇の仮名書法と梁塵秘抄断簡
  • 二 本願寺本「梁塵秘抄断簡」本文墨書の再検討
  • 三 後鳥羽院宮廷書道と「熊野懐紙」
  • 四 熊野類懐紙筆跡の再検討―原本か摸本かの鑑識の方法―
  • 五 懐紙書式の成立と変遷

 

第四章 藤原定家の書とその周辺
  • 一 建仁元年の熊野懐紙─藤原定家自筆本を中心として─
  • 二 藤原定家筆「熊野懐紙」と「和歌懐紙」
  • 三 「近代秀歌」にみる定家様の確立
  • 四 東京国立博物館本「小倉色紙」の書写年代考
  • 五 春日若宮神主祐茂百首和歌

 

第五章 書流の発生と展開
  • 一 後京極良経「詩懐紙」と法性寺流書法の展開
  • 二 高山寺本「鷹司兼平筆蹟」考証
  • 三 行信書巻と世尊寺流書道
  • 四 「春日権現験記絵」の成立背景と書道史的価値

 

第六章 中世・近世の書と古筆愛好
  • 一 室町文化と「書」
  • 二 茶席における古筆の愛好
  • 三 書跡の愛好と短冊手鑑
  • 四 吉野山花見の和歌懐紙
  • 五 近衛信尹の書芸術と大字仮名
  • 六 伊達政宗の一行書

 

第七章 近世における文人と僧侶の書
  • 一 至道無難禅師の書
  • 二 佐藤一斎の人と書
  • 三 詩書巻に見る文人田能村竹田の世界
  • 四 白隠禅師の円相図
  • 五 能筆良寛の風貌
  • 六 幕末と近代を結ぶ仮名書道の気品

 

事項索引/人名索引