中世文学と寺院資料・聖教
中世の随筆 成立・展開と文体
価格:¥ 14,800+税
[シリーズ]
中世文学と寺院資料・聖教
第10巻
[収録論文執筆]
アラリ・アリク
三角洋一
中野貴文
丹下暖子
伊東玉美
小助川元太
小川剛生
川平敏文
恋田知子
曹景惠
朝木敏子
木下華子
松薗斉
海野圭介
渡邉裕美子
田渕句美子
石川透
荒木浩
落合博志
鈴木貞美
陸晩霞
飯塚大展
高橋文治
髙橋秀城
[版型]
A5上製
[ページ数]
584ページ
[ISBN]
978-4-902084-80-1
「中世文学と隣接諸学」シリーズはこちら
仮名法語の享受―こも僧(洛中洛外図屏風)
【目次】
随筆とは何か
- 「随筆」とは何か─概念編制史からのアプローチ─(鈴木 貞美) 11
- 〈肆筆〉の文学─陸亀蒙の散文をめぐって─(高橋 文治) 33
中世随筆の前史と和文
- 藤原定家の『枕草子』(渡邉 裕美子) 57
- 日記というジャンルと『たまきはる』(丹下 暖子) 81
- 『無名草子』の宮廷女性評論(田渕 句美子) 99
- 説話集と随筆─『発心集』の場合─(伊東 玉美) 120
方丈記の世界と時代
- 『方丈記』論─作品成立の場と享受圏をめぐって─(木下 華子) 141
- 中国文学と『方丈記』─表現・思想・文体の視点から─(陸 晩霞) 166
- 方丈記の装丁とジャンル意識─前田育徳会尊経閣文庫蔵『方丈記』をめぐって─(海野 圭介) 189
- 『方丈記』は片仮名文で書かれたかを考える─さまざまな変体漢文の訓読文から─(三角 洋一) 207
- 読者としての長明─保胤の記述に「自己」を見出すこと─(アラリ・アリク/荒木浩 編訳) 230
徒然草の世界と時代
- 『方丈記』と『徒然草』─〈わたし〉と〈心〉の中世散文史─(荒木 浩) 261
- 徒然草と金沢北条氏(小川 剛生) 293
- 漢文日記と随筆─『徒然草』と「日記」の世界─(松薗 斉) 315
- 『徒然草』のジャンル論(中野 貴文) 338
- 『徒然草』本文再考─第十二・五十四・九十二・百八・百四十三段について─(落合 博志) 358
- 徒然草と中国思想(曹 景惠) 379
中世随筆の環境と周縁
- 「禅宗仮名法語」覚書─道元・一休に擬せられる仮名法語を中心にして─(飯塚 大展) 401
- 仮名法語の享受と文芸─大阪市立美術館蔵『はいかひ』絵巻をめぐって─(恋田 知子) 435
- 真言僧の雑談と口決(髙橋 秀城) 456
- 中世後期の類書と随筆─『鈔』を中心に─(小助川 元太) 475
中世随筆の近世と絵画
- 鴨長明の儒風─方丈記受容史覚書─(川平 敏文) 599
- 記号から物語へ─『なぐさみ草』の挿絵─(朝木 敏子) 517
- 中世随筆・日記文学の奈良絵本・絵巻(石川 透) 543
あとがき(荒木 浩) 556
用語索引 582
執筆者一覧 583