中世文学と寺院資料・聖教
中世の軍記物語と歴史叙述
価格:¥ 15,000+税
[シリーズ]
中世文学と寺院資料・聖教
第4巻
[収録論文執筆]
下川玲子
二本松康宏
佐々木紀一
佐伯真一
佐倉由泰
元木泰雄
北村昌幸
坂井孝一
大橋直義
大津雄一
小秋元段
山田尚子
平藤幸
志立正知
日下力
樋口大祐
櫻井陽子
源健一郎
牧野和夫
牧野淳司
藤巻尚子
近藤好和
野口実
金時徳
鈴木彰
高橋秀樹
[版型]
A5上製
[ページ数]
640ページ
[ISBN]
4902084948
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平治物語断簡
【目次】
軍記物語と外国文学
- 『平家物語』の世界的位置─『オシアン』との同質性と異質性を通じて─(日下力)
- 楊貴妃譚の変容─延慶本『平家物語』「楊貴妃被失事」をめぐって─(山田尚子)
- 『三国志演義』と『太平記』における怨霊と聖地─関羽・新田義興の比較、付・アーサー王伝説との類似性─(藤巻尚子)
『平家物語』と歴史叙述
- 延慶本『平家物語』にみる源義経(元木泰雄)
- 『平家物語』の征夷大将軍院宣をめぐる物語(櫻井陽子)
- 大いなる虚報─治承四年十一月の南都蜂起と『平家物語』─(佐々木紀一)
- 敗北する検非違使(樋口大祐)
- 幼帝安徳の同輿者─母后と准母と乳母をめぐって─(平藤 幸)
『太平記』と歴史叙述
- 『太平記』の「知」(大津雄一)
- 『太平記』と「気」(佐倉由泰)
- 歴史叙述と本文改編─『太平記』における二系統の本文をめぐって─(小秋元段)
- 筑紫合戦と『太平記』(北村昌幸)
軍記物語と思想・宗教・風土
- 延慶本『平家物語』の天狗とその背景(牧野和夫)
- 『平家物語』と仏事儀礼(牧野淳司)
- 「一念弥陀仏」偈の受容層─『平家物語』が語る〈法然による重衡救済物語〉の位相を考えるために─(源健一郎)
- 『曾我物語』と鷹狩─畠山重忠の鷹談義をめぐって─(二本松康宏)
歴史叙述の諸相
- 天武皇統と歴史叙述─私撰国史論への一階梯として─(大橋直義)
- 歴史叙述と時刻─吾妻鏡原史料続考─(高橋秀樹)
- 『神皇正統記』の歴史叙述(下川玲子)
武士と合戦の諸相
- 源平内乱期における「甲斐源氏」の再評価(野口 実)
- 『平家物語』における合戦叙述の類型─屋島合戦の位置と〈壇ノ浦合戦〉の創出─(鈴木 彰)
- 軍記物語にみえる一騎討(近藤好和)
- 「血の叙述」と軍記物語(坂井孝一)
軍記物語の外延
- 一関藩田村氏の自己認識形成─坂上姓の主張とその背景─(志立正知)
- 異国征伐戦記としての百合若大臣文献群─異国戦争挿話の変容を中心として─(金 時徳)
- 「軍記」概念の再検討(佐伯真一)
用語索引